日曜日に影絵の詩人、藤城清治の展覧会に行ってきました。
11時位に行ったら、すでに会場は人いっぱい。
何でだろうと思っていたら、ご本人によるサイン会があるとのこと。
いや~。
作品はすごかったです。
けど、久しぶりに美術館でストレスを感じてしまいました。
人すごいんだもん。
会場めちゃ狭いし、暑いし。
みんな作品に食いつくから(美術館が狭いが故の日本の特徴と思います)後ろの人見えないし。
10cmまで近づいて、作品って楽しめるのだろうかといつも思う。
ベビーカーに何度か足踏まれるし…( ´・ω・` )
ベビーカーもそうだけど、車椅子の方もいらして、人ゴミで見難そうだし、危険だし、気の毒に思ってしまいました。
時間帯分けるとか何かしらの工夫っていうのはできないのでしょうかね?
今までの最高の待ち時間(入場までに4時間かかった)&混雑だった相国寺の伊藤若冲の時も、赤ちゃんが乗ってるベビーカーと人に挟まれて、押されまくって危うくベビーカーの上に倒れそうになったこともあったし、正直怖すぎです。
物販も長蛇の列でした。
会計に30分以上は並んでたと思うのですが、何度も割り込まれそうになりΣ(´ω`; )、さすがにムッとしたので「この女性の後私がずっと並んでたんですけど」と言うと謝るわけでもなく「はいはい」とどこかに消えました。
ま、そんな愚痴は置いといて…。
作品は、本当に良かったですよ。
モノクロの初期の作品から色鮮やかな最近の作品まで。
小さいものから大作まで幅広かったです。
会場は暗くなっていて作品の背後から光が当たっていて、光と影という対極にあるものが組み合わさることで出来上がる世界は幻想的でした。
大作なんかは下に水を、左右には鏡を張ってそこに無限に映るものも作品になってて。
狐と曼珠沙華の作品は、とても静寂に包まれていてその世界観に吸い込まれるかと思いました。
京都を題材にした新作も数点あって嬉しかったです。
何年もスケッチし続けてようやく作品にしたという清水寺も紅葉が鮮やかでステキでした。
藤城先生の作品は観てるだけで、作品の中で繰り広げられているストーリー、話し声、歌声、風の音、楽器の音、色んな音が聞こえてきますね。
この地球上に生を与えられたことに対する人間、動物、植物達の喜びが聞こえてきそうです。
まさしく人生賛歌ですよ。
本当に素晴らしい。
カラーセロファンの微妙なグラデーションは、どうしてるんだろうと思っていたのですが、細かく切った物を貼り重ねたり、色を抜いたりして作り出してるみたいでした。
久々に見応えある展覧会だと思いました。
もう1回行きたいくらいですが、23日で終了です。
シルバーウィークは混みそうですね。
買わないでおこうと思っていた図録、買っちまいましたよ( *´ω`* )
他にも、クリアファイルやポストカードなんかも。
『ブレーメンの音楽隊』のポストカードは早速玄関に飾ってます。
額装されてるものなんかは、いいな~と思ったのですが、さすがにお値段がすごいので購入は断念しました。
そしてサイン会の整理券もらえたので、並ぶことにしたのですが、またここで長蛇の列。
さすがすごい人気です。
長時間並んでお目にかかった藤城先生は、優しげなおじいちゃんといった感じでした(巨匠に対しておじいちゃんなんて失礼…)
一人ひとりにサインをされているこの手からあの作品が生み出されているのかと思うと、その手でサインしてもらったなんてなんだか幸せ気分。
そういえば、今まで生きてきてサインなんてもらったのは生まれて初めてです。
あまり「サイン」というものに価値を感じたことなかったし。
けど、このサインは素敵な記念になりました。
やはり、わたしは、自分は大雑把なくせに、こういう細かい仕事をする人が好きだなあと改めて思いました。
最近のコメント