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2010年11月 1日 (月)

『悪人』を観る

ファーストデイだったので、観てきました。

深津絵里が賞取ったので、絶対観にいこうと思ってたのですが、ちょっと遅れてしまいました。

感想↓

いや~。こんなに胸にぐっさり突き刺さる作品は久しぶり。

何か善で何が悪なのかわからなくなります。

毎日ニュースでよくにた殺人事件が報道されていて目にしてはいるものの、結局マスコミというフィルターをかけてしか知ることができないので、その事件の背景に何があったのかはわかりません。

日本は「法治国家」なので(それも危ういけど…)、法律が存在している以上、法律を犯した人が悪人です。

けど、この映画を観たら、果たして祐一みたいな状況で殺人を犯した人が極悪人だと思えるでしょうか?

裁いてやりたい人間が他にも映画に登場してきます。

登場人物のやり場のない心の叫びが伝わってくるような映画で、中盤から涙止まらず。。。

これは傑作。

本当に素晴らしい映画でした。

キャスティングも絶妙。

生きることに希望が持てない暗い妻夫木くん。

生きることに希望が持てないけど純粋に生きる深津絵里。

息子同然に育ててきた孫が犯罪を起こしたと知ってしだいに追い込まれていく樹木きりん。

被害者の父の柄本明。

被害者役のいまどきギャル満島ひかり(この人初めて見ます)。

こいつが諸悪の根源では?の岡田将生。

脚本をアテガキしたかのようです。

しかし、主演に関しては、深津絵里の存在感がすごすぎたため、妻夫木くんの存在感がちょっと物足りない気がしました。

こういうの観ると、現実でもこういう理不尽なことは実際繰り返されているわけで、人はすごいものを背負って生きているのだなと思いました。

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コメント

映画、良かったのですね。

私は原作を読んだのですが、原作と映画のキャストの
イメージに違和感があって実はまだ観ていないんです。

深津さんだと綺麗過ぎる…個人的には好きな女優さんですけど。

しかし、本当に誰が「悪人」なのか、
何をもって「悪」と判断するのか一概には判断できず、
いろいろ考えさせられる話でした。

良ければ原作もぜひ。


きゃさりん>

たしかに、深津さん綺麗すぎますね~。
でも、あの演技できるのも彼女だけのような気がします。
彼女泣き方切なくて。。。

原作読んだんですね。
原作だと登場人物はもっと田舎の人達なのかな?
興味アリなので今度絶対読んでみます。
おすすめありがとうございます。

この記事へのコメントは終了しました。

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