だんだん薄れゆく記憶…。
気づけば1週間ですから。
大丈夫なうちに書かなくては…と思いながら書き上げました。
千秋楽迎えてしまったので、隠しませんね。
前回いのうえさん&古田さんを観たのは、新感線ではなくパルコプロデュースの『リチャード三世』でした。
あれはつまらなかった〜(´ω`; )
シェイクスピアはやはり蜷川さんだと思い知らされた舞台でしたが、またやったら見に行っちゃうんだと思います。
中島さんの脚本が好きなわたしは、今回クドカン脚本っていうことで、実はどうなんだろうと思ってました。
クドカン、ピッタリとくる時と「ムリッ」って思う時の落差が激しいんですよね。
けど、キャスト的には古田さん&堤さん、いのうえ歌舞伎で和物ってことでかなり期待は高まっていました。
会場入って階段登ったら↓のパネルがで〜〜〜ん!とお出迎え!
気分が盛り上がります( *´∀`人´∀`* )♪

※木村了君一番右にいましたが入りきらずに切れてます…。
グッズは地味目というか、五右衛門ロックが豪華すぎたんでしょうねえ。
普通だったと思います。
わたしはパンフとゲキ×シネの五右衛門ロックの前売り券友達の分も含め2枚買いました。
そしたら、会場限定特典5名様まで500円割引で見れるチケットもサービスでいただきました。
ムムム…。
1枚前売り買ってもう1枚はこれで見るというほうが良かったかも…Σ(´ω`; )
そんな何度も行かんし…
そして、観終わった感想は…。
「いい!!!!」でした。
今回のクドカンはピッタリきたようです。
最初の汚い&シモネタ系は自分笑ったくせに「ムリかも〜〜〜」と思ったのですが(堤さんの軍鶏は置いといて…)、話が進むにつれて引き込まれる引き込まれる…。
新感線ってなんであんなにキャストにはずれがないんでしょう!?
全作品当て書きしてるのかな?
古田さんの過去を忘れた男・闇太郎。
最初、この人どうなるのかしら?って感じだったのですが、泣ける男でした。
切ないわぁ。
この人どうして、見た目あんななのに(失礼だってばさ…)男前なんだろう。
殺陣はさすがにしんどそうなんだけどそれは置いといて。
男としてのタフさとその背後にある傷つきやすさなんかを表現するのはうまいなあと。
そして、堤真一さん。
今まで何作品か観てきましたが、今までで一番格好良かったというか、惚れました…( *´ω`* )
冒頭の軍鶏の着ぐるみにタマゴ産もうするところなんて「堤さん、す、すごいっす…」って感じだったのですが、着流しに裾捲り上げて立つ姿なんて目がクラックラきました。
殺陣で人を斬っていくのもステキなのですが、最後闇太郎に斬られる瞬間までもが潔くてカッコいい。
高岡さんも可愛くて色っぽくてよかったです。
この方『キレイ』でケガレが大人になった時のミサをやっておられた時見たのですが、めちゃ色っぽいのに、これ見よがしな色気を出すものより純粋なくせに色気があるっていうような役が似合う。
しゃべり方のせいかな〜。
見た目の色気としゃべり方の組み合わせにやられちゃう男の人は多いんだろうなあ…
ミサの演じ方とお泪(るい)の演じ方が同じ気がするけどそこは置いといて(笑)、良い役だったと思います。
で、勝地君ですよ。
この人見るたびに思うのですが、若いのに役者として器用だなあと思います。
今回は、男なんだけど女なのよねなんて感じの難しい役どころでしたが、微妙な揺れ具合がちゃんと伝わってきました。
最後、サルキジを刺すシーンは切なくて泣けました。
今回の演技を見て、是非次回は蜷川さんのオールメールシリーズで女性役をやっていただきたいと思いました。
もちろん男の子の役でもうまいので全然いいのですが。
とにかく次の舞台も期待してます。
木村了君、ドラマで見たことあるのかもしれませんが、認識してみるのは恐らく初めてです。
ヤクザな世界に生まれたせいで大きな犠牲を払って生きている「女の子」の役です。
女の子だなんて明かされないともちろんわかりませんが、大きな胸を見せられてもどうしても女の子には見えなかった(笑)
もっと舞台に出て成長していただきたい人ですね。
梶原さんは、「どうなるんだろうこの舞台」と思う中で、ちょっと異色な感じがする役どころだったのですが、最後「あの子をこれ以上待たせたくない(ニュアンス違う)」ということで闇太郎を刺すところ泣きました。
新感線の聖子さん、じゅんさん、粟根さん、やっぱり新感線の人はすごいなあと思わせていただきました。
その三人の中でも、妻、母、姉、娘といういろんな要素を持って演技しておられた聖子さん素晴らしかったです。
とにかく、登場人物みんな過去にあったものを背負ってて心が傷ついてて見ていて切ない。
堤さんの軍鶏の着ぐるみと古田さんのあれ(汚いのと下ネタなのであえてあれと書きます)で始まったとは思えないくらい切ない。
今回、映像めっちゃ多かったなあ。
IZOのあたりから多いなあと思い出した気がするのですが、実際どうなんでしょう。
場面転換や過去の記憶をたどったりするシーンは必ず映像使いますね。
ギリシャ悲劇のように全て台詞聞いて、頭の中働かせます!というのと比べれば、とてもわかりやすいし、カッコいいしいいのですが、席によっては見難い時があるんですよね。
リチャード三世の時は後ろの方だったのでモニターに映ったものが見えなくてイライラしたし、今回は前方だったので、舞台全体のスクリーンにバーンと映されるとこれまた見えにくい…って感じでした。
こういうのは難しいですね。
でも、カッコいいしわたしは新感線の映像使用は大賛成です。
もう1公演のチケットを取っておけばよかったなあと悔しく思った作品でした。
蜉蝣終わっちゃった今、秋の舞台の詳細を早く教えてほしいです。
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