作り手の思い
昨日夜TBS(こちらでは毎日放送)で『おくりびと』の特番やってましたね。
その時間は、メイちゃんと少しかぶるので、W録画しておきました。
メイちゃん見終わった後特番見たのですが、やっぱり作った人の話を聞くのは面白いなぁと。
作り手には作品を通して伝えたい思いがあるからね。
15年温めて、原作というか元ネタになった本の筆者に出来上がった脚本を見せて断られても作りたいと頭を下げ続けた情熱。
形になってよかったですよね。
この映画が賞とったことによって再び脚光を浴びたわけだけど、賞をとったかとってないかは重要ではありません。
賞なんかで証明してもらわなくても、沢山の人がこの作品を見て、涙した事実は変わりません。
作り手の話を聞くのは面白いですが、以前、京都シネマで『誰も知らない』の是枝監督の舞台挨拶つきの上映会に行ったことがあります。
台風が近づいてて荒れた天気でしたが、監督が来るというのとキャパが小さい会場ということもあってか満員でした。
映画のテーマは暗くて、悲しいシーンもあったけど、あの映画全体にあふれていたものは「温かさ」でした。
カメラを通して子供達を見る是枝監督の視線がとても温かかったのです。
あの映画も見終わった後、『おくりびと』を観た時と同じような爽快感がありました。
それを「救いがあった」という一言で済ませてしまえば簡単ですが、それで終らせたくない程の感動がありました。
挨拶の時に是枝監督はこんな感じのことをおっしゃってました。
「子供達の過酷な生活に焦点を当てて同情してほしいのではなく、その中にあった彼らの豊かさを描きたかった」と。
辛い中でも、人というのはその中で豊かさを見いだすものだと。
作り手の話を読んだり聞いたりすると、必ず是枝監督の話を思い出すくらい、わたしの中に残ってます。
また、いい作品に出会いたくなりました。
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