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2007年10月14日 (日)

テレビ「名門に生まれるということ…~市川海老蔵・宿命と苦悩の物語~」

市川海老蔵のオペラ座公演を追ったドキュメンタリーが放送されていたので見ました。
実を言うと、わたしは彼が好きではない。
理由は、彼の自由奔放な生き方とか演技とか周りのことを考えずに一人で生き急いでいる感じとかいろいろあるんだけど。。。
でもなぜか見てしまった。
名門の家に生まれてしまった一人の青年のプレッシャーと苦悩が伝わってくる内容だった。
見ているうちになんだかんだ言っても同じ人間なんだと思えてきて、ワイドショーで伝えられる彼よりももっと人間くさい感じで、先入観だけで彼を見ていたわたしは少し恥ずかしくなった。
10年以上も前にテレビCMで「職業選択の自由~♪じ~ゆ~う~♪」なんて歌が流れて、巷で流行っていたくらい(わたしはいくつだ!?)、現代に生きている私達は自由に生きることができる。
自由じゃないと思っている人は自分から足かせを作ってその場を動こうとしていないだけというくらい本当は私達はとっても自由だと思う。
自由であるがゆえに選択肢が増えてしまって、新しいものを選択するのが怖くて結局不自由に心地よさを感じているのではないかと思う。
でも、歌舞伎やなんとかの家元の家に生まれた人は違う。
こんなにも自由な世の中にいながらも、彼らは生まれながらに自由なんてものは与えられていない。
彼らが生まれてきたのは「先代から受け継いだ芸を次の世代に受け継ぐ」ためだと決められている。
自由に自分の生き方を決めていく友人を尻目に「名門の家」というものを背負い続けないといけない苦悩や、葛藤、プレッシャーを抱えながらもその中でいかに自分らしさ出しながら生きていけるかを模索しながら生きていける人はすごいと思う。
海老蔵見ながらカッコいいなあと思ってしまった。。。
いろんな有名人のドキュメンタリーがテレビでたまにやってるけど、彼らがすこぶる格好良く見えるのは、カッコいいブランドの服で着飾っているから、いつも見た目に気を使っているから、人から注目を浴びているからではなく、「覚悟が決まっている」からなんだと気づかされたドキュメンタリーでした。

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